プレコンセプションケア(プレコン)について
今、若い世代に知ってほしい「プレコンセプションケア」
プレコンセプションケア(プレコン)ってなあに?
「プレコンセプションケア(※)」は、若い男女が将来のライフプランを考えて日々の生活や健康と向き合うことです。次世代を担う子どもの健康にもつながるとして近年注目されているヘルスケアです。
早い段階から正しい知識を得て健康的な生活を送ることで、将来の健やかな妊娠や出産につながり、未来の子どもの健康の可能性を広げます。
いまは妊娠や結婚を考えていなくても、プレコンセプションケアを実施することでいまの自分がもっと健康になって、人生100年時代の満ち足りた自分(well-being)の実現につながります。
(引用:国立研究開発法人 国立成育医療研究センターホームページ)
プレコンセプションケア啓発動画
プレコンセプションケアについて、わかりやすく説明している啓発動画(Youtube、9分11秒)です。
→”こちら”(国立成育医療研究センターホームページへ移動します)
5つのプレコンAction
プレコンセプションケアは、生活習慣の改善などの身近なものから始めることができます。
→詳細は”こちら” (国立成育医療センターホームページへ移動します)
プレコンチェックシート(女性用)、(男性用)
もっとすてきな自分になるために、未来の家族のために、できることから始めて、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。
男性にもプレコンセプションケアが必要です!妊娠は女性だけの問題ではありません。男性も以下の項目をチェックし、健康維持につとめて赤ちゃんのできやすい体質になりましょう。
プレコンノート、プレコン宣言、記録表
- プレコンセプションケア (プレコン)を初めて聞いた方でも実践できるように作成されたノート、記録表などをダウンロードできます。
プレコンを実践してみましょう
☆生活習慣の改善について
1.バランスの良い食事を心がけましょう
- 主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5つのグループをバランスよく食べましょう。
- 栄養不足による若い女性のやせは、貧血・肌荒れ・骨密度や筋力の低下などを引き起こします。月経不順や不妊、低出生体重児(※)の原因になるなど、将来の妊娠・出産にも影響を与えます。
※低出生体重児とは、生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんのこと。
<葉酸を摂取しましょう>
- 妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害の予防につながります。
- 神経管閉鎖障害とは、胎児の神経管ができるとき(受胎後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。
- 妊娠を知るのは神経管ができる時期よりも遅いため、妊娠を希望する女性は緑黄色野菜を積極的に摂取し、サプリメントも上手に活用しながらしっかり葉酸を摂取しましょう。
- サプリメントや食品中に強化される葉酸として1日400μg摂取することが望まれます。
2.適正体重を維持しましょう
- 栄養不足による若い女性のやせ(BMI18.5未満)は、貧血や将来の骨粗しょう症の原因になります。一方、栄養過多や太り過ぎ(BMI25以上)は、将来、糖尿病や高血圧などさまざまな病気のリスクを高めます。
- やせも肥満も、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があり、注意が必要です。BMI(※)を計算して、いまの体重を評価してみましょう。
※BMI(ボディ・マス・インデックス、体格指数体格指数)の計算方法
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
例:体重50kg、身長155cmの場合 50÷1.55÷1.55=20.8
3.筋肉を増やして、体力・代謝を高めよう
- 適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。
- 運動はこころの状態にも良い影響を与えます。
- 町の総合体育館でも若い世代に向けた運動・体力づくりの取り組みを行っています。
→詳細は”こちら” (柴田町総合体育館ホームページに移動します)
4.自分のストレスに気づき、解消方法を見つけよう
- 現代社会はストレスが多く、こころの不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。
- 普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。
- 困ったときには、専門の窓口に相談しましょう。
→相談方法・窓口は”こちら” (厚生労働省ホームページに移動します)
5.タバコをやめましょう
- タバコはがん・心臓病をはじめたくさんの病気を引き起こすします。また男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、周産期死亡、低体重を引き起こす可能性があります。
- 赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子となるなど、その影響はきわめて広範囲です。WHOは妊娠中の電子タバコの使用はリスクがあるとしています。禁煙外来を活用して、いますぐに禁煙しましょう。
6.アルコール摂取はやめましょう
- 妊娠中にお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通って赤ちゃんにも影響し、胎児性アルコール症候群の原因になります。
- 「この量なら大丈夫」というものは確立していませんので、妊娠を考えたときからアルコールは控えるようにしましょう。妊娠中は禁酒が原則です。
☆がん検診、健康診断、予防接種を受けましょう
1.子宮がん検診、乳がん検診
- 女性対象のがん検診があります。このほかに、肺がん、胃がん、大腸がん検診などがあります。
2.各種健康診査
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19~39歳を対象とした青年期健診、40~74歳を対象とした特定健診などがあります。
3.HPVワクチン予防接種
- HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの予防接種を受けることで、将来の子宮頸がん発症リスクを下げることができます。
☆その他(不妊検査や治療に関する助成について)
1.柴田町不妊検査費助成事業
- 不妊を心配するご夫婦の両方が不妊検査を受けた場合に、不妊検査に要する費用の一部を助成します。
2.柴田町不妊治療費助成事業
- ご夫婦が不妊治療を受けた際、先進医療を合わせて実施した場合に、治療に要する費用の一部を助成します。
関連情報(外部リンク)
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター (プレコンセプションケアセンター)
- 病院と研究所が一体となり、健全な次世代を育成するための医療と研究を推進しています。成育医療および女性の健康に関わる情報発信なども行っています。