40年の足跡

【 船迫地区に住宅団地を造成 】

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柴田町は、宮城県長期総合計画の一端を担い、仙南地域の発展を推し進める「ふるさとづくり」と、町勢発展基本構想に基づく、勤労者の住宅難解消のために、宮城県住宅供給公社との共同開発により、住宅団地建設に着手した。

この計画を進めるにあたり、町と公社では、「自然環境を保全した住宅団地」「人にやさしい利便性と安全性を追求した住宅団地」「魅力ある仙南中核都市をめざす柴田町にふさわしい住宅団地」づくりを基本理念として打ち出した。

住宅団地計画地は、バイパス路線計画などのある将来発展性の高い地、しかもすぐれた住環境をもつ船迫地区が選ばれた。

この計画を協力に進めていくため、昭和45年11月には土地買収促進委員会を設置。同年12月には船迫住宅が発足。昭和46年に用地買収交渉を開始し、 270名余の地権者の協力により、用地を確保し、昭和49年4月に着工した。着工から3年の歳月と、事業費100億8千万円余の巨費を投じ、昭和54年3 月に船迫団地造成工事が完了。

完成した船迫住宅団地は、1600戸(約6千人)の宅地と、上・下水道施設はもちろんのこと、小・中学校、コミュニティセンター、保育所、公園などの公共施設用地のほか、各種生活関連の商店などが進出できる商業用地が確保された。

現在、船迫住宅団地内の宅地には、整然とモダンな家々が建設されるとともに、生活関連の商店などが幹線道路沿いに次々と開業して、魅力あふれる美しい町並みを形成している。